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「キャッシュフロー計算書」を経営に役立てる方法とは?

会社の財務諸表といえば、直ぐに「貸借対照表」「損益計算書」を思い浮かべるでしょう。その他には、「キャッシュフロー計算書」というものがあります。
日本では数年前にとても話題になり書店でも多くの書籍が並んでいましたが、最近ではあまり話題に出てこなくなりました。何故かというと、資金が行き詰まると会社を経営し続けていくことはできないからです。

資金は、人間の体に例えると「血液」に当たります。今回はこの「キャッシュフロー計算書」を、経営に役立てる会社の財務諸表として活用していただけるように、その内容(基礎知識)を掲載させていただきます。

キャッシュフロー計算書


(1)キャッシュフロー計算書とは?

文字通り「現金の流れ(入出金)」をある一定期間、会社の資金という側面から見て表わしたものです。また、「貸借対照表」「損益計算書」の両者に関連し、単独で完結するものではありません。

●簡単な例でみると・・・
現金売上 50万円、経費を現金で支払(全て経費扱い)40万円 の場合、利益は10万円、現金収支もプラス10万円 となり、損益計算書とキャッシュフローは同じになります。

●しかし、実際の会社の取引を考えると・・
経費として現金で支払ったうちの半分が経費として処理されると、下の表のようになります。

損益計算書 キャッシュフロー
売上  50万円 入金  50万円
経費  20万円 出金  40万円
利益  30万円 差引残 10万円

さらに、売上のうち20万円の入金が後になった場合には、上記の入金額が30万円になり、差引残は−10万円になってしまいます。これでは、「利益があってもお金が無い」状態です。

資金がマイナスになった時に、どのように対処されますか?「追加で自己資金を出す」あるいは「借入をする」という事がすぐに頭に浮かんでくるのではないでしょうか。
単純な例ですが、やはり「キャッシュフロー」は必要不可欠・重要なものと感じられると思います。

(2)キャッシュフロー計算書の内容

では、実際にその中身を見ていきましょう。
この計算書では、現金の入出金の内容を3つに分類し、その区分毎に表示しています。

「3つの区分」 A.営業活動によるもの
  B.投資活動によるもの
  C.財務活動によるもの

それぞれの内容は、

A.営業活動によるものとは・・
会社の本来の業務から発生した現金の入出金を表わします。言うまでもなく、この営業キャッシュフローが会社にとって一番重要な項目です。
このキャッシュフローのマイナスが連続する状況では、会社の継続が困難な状態です。

B.投資活動によるものとは・・
主に設備投資(事業の拡大・転換などのための資産購入など)が代表的なものです。

C.財務活動によるものとは・・
会社の財務部門に相当するところで、資金調達(借入など)をしたり、その返済をした場合等の入出金がここで表示されます。

(3)キャッシュフロー計算書の良し悪し

上記(2)のように、現金の入出金の内容を3つに分類することによって、最終的に現金が増加又は減少した場合でも、その原因がどこの入出金によって生じたものなのかを正しく把握することができます。

A.営業活動によるもの・・・プラスになることが重要です。
B.投資活動によるもの・・・その内容が重要です。
C.財務活動によるもの・・・A、Bのキャッシュフローとのバランスがとれているか否かが重要です。

最終の現金残高が同じでも、その原因がどこから生じたものかによって、経営状態の良し悪しが違ってきます。増加原因は、やはり営業活動によるものが最も良い状態です。

アメリカでは当たり前の「キャッシュフロー計算書」。日本ではまだまだ当たり前の段階ではありませんが、貸借対照表・損益計算書とともに、経営に役立つ大切な社内情報です。

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