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自社の銀行格付けとは?

金融機関が企業を選別する方法

通常、銀行は以下のような判断基準に基づいて、融資の可否を決めています。
(1) 貸出先の実態把握
(2) 貸出先の将来性把握
(3) 貸金使途の把握
(4) 回収見込みの把握
(5) 担保の完全徴求
(6) 保証人追求体制の確立

当然ながら、貸付金が無事回収できるかどうかに審査の主眼が置かれます。普通の場合、不動産担保と第三者保証人が要求されますが、中小企業経営者の多くは個人保証を銀行に差し入れています。いわば、後に引けない背水の陣で経営に臨んでいるわけです。銀行が担保も人脈も無いベンチャー企業を積極的に育成・支援していくような、リスクの高い商売に手を出すのは限定的なものであり、担保主義の審査体制は当面、変わることはないでしょう
いくら企業の将来性とか、技術力とか、歴史があろうとも、金融機関はその企業の財務内容が良く、つまり「格付け」が良くなければ、融資を企業の希望どおりに出すことはありません。金融機関の職員は企業に対してはっきりとは言いませんが、今では「格付け」が全てであると言えるのです。

中小企業が借り入れにおいて大企業よりも不利だとはいえ、現実には中小企業に対して融資は行われているわけです。だとすると、何を基準にして融資の判断をしているのかが問題になります。中小企業の場合は、どうでしょう?その判断基準の1つとして「格付け」が挙げられます。

格付けリストの内容

銀行は融資適格性を判定するために、「財務評価」と「非財務評価」の2種類の評価を数値化し、総合評価を実施します。そして、総合評価の点数で取引先企業の格付けと、今後の取引方針を決定します。

評価項目 点数
安全性 34点
収益性 15点
成長性 25点
返済能力 55点
定量要因計 129点

定性要因 点数
市場動向 10点
景気感応度 3点
市場規模 4点
競合状態 7点
業暦 5点
経営者・経営状態 10点
株主 5点
従業員モラル 3点
営業基盤 10点
競争力 7点
シェア 7点
定性要因計 71点

定量・定性要因合計 200点
最終的に100点法による判定

(1) 定量要因

定量要因は貸借対照表や損益計算書などの決算書に基づいて、安全性、収益性、成長性、返済能力の4項目を分析します。合計点数は『格付1』〜『格付10』の10ランクに分類されます。

(2) 定性要因

定性的な評価を、敢えて数値化するものです。『格付1』〜『格付10』、企業の外部環境や経営者の手腕等々が評価されます。合計点数は財務評価と同様、10ランクに分類されます。

(3) 総合評価

財務評価と非財務評価を合計した評点です。『格付1』〜『格付10』で評価し、合計点に応じて10ランクに分類されます。

(4) 格付けと取引方針の決定

総合評価で評価された『格付1』〜『格付10』のランクごとに企業を格付けし、今後の取引方針を決定します。
ただし、銀行によっては格付を5〜10区分に細分化しているケースもあります。

(5) 格付けへの対応

黒字企業ならともかく、2期以上赤字を続けている企業は要注意です。対策としては、非財務の経営者の項目で出来るだけ高得点をあげることです。そのためには、決算が終ったら経営者が自ら銀行に出向き、決算内容の報告を行うことです。そして、前向きな姿勢で今年度の事業計画と実行対策を説明できれば、良い評価を受けられます。借りるときだけ頭を下げて、あとは知らん顔では経営者の評価は下がるだけです。


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