ネガティブ思考の心の中

ネガティブ思考な人は、物事を悪い方向にとらえるため、自分で気持ちを落ち込ませ、行動も妨げてしまいがちです。
今回は、そんなネガティブ思考な人の心の中を覗き、その特徴をお伝えしていきます。
ネガティブ思考の根底には、自己肯定感の低さがあります。
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ、自分の価値を認める感覚のこと。
自己肯定感が低い人は、「自分には能力がない」「どうせ失敗する」といった否定的な考えを抱きやすく、それが悲観的な思考パターンを強化しています。
さらに、たとえ成功したとしても、「たまたまだ」と考えてしまい、自分の価値を正しく認められない癖も持っています。
そのため、どんなに頑張っても満たされないという、苦しみのループに陥ってしまうのです。

加えて、ネガティブ思考と密接に関わっているのが、完璧主義です。
完璧主義な人は、少しでもミスをすると「自分はダメだ」と深く落ち込んでしまいます。
完璧でないと価値がないと考えてしまうため、結果として挑戦すること自体を避けてしまう傾向にあります。
物事を「成功か失敗か」の二択でしかとらえず、少しの失敗も許せないため、ネガティブな感情から抜け出せないのです。
完璧を求めることは悪いことではありませんが、自分を追い詰めると、良い成果は出づらくなります。
こうしたネガティブな思考パターンは、一度身につくとすぐに抜け出すのは難しいものです。
しかしそこで、自分の考え方の癖に気づき、少しずつ変えていくことは可能です。
考え方の癖を直したい人は、「次はこうしてみよう」と前向きな言葉を自分にかけ、小さな成功体験を意識的に喜ぶことからはじめましょう。
自分の心の状態を客観的に見つめ、肯定的な言葉を自分にかけ続ければ、考え方は変化していくはずです。